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成年後見制度の問題点の第1は、低所得者層の利用が困難なこと、第2は、任 意後見制度の利用者が極端に少ないことである。これらの改善を図るためには、 国や市町村が、真正面から予算を組んで、解決に乗り出すことが必要だが、現在 その兆しは全く見られない。 そんな事情を憂慮し、当法人理事長が、「安心の広場」29号巻頭言で「安心 サポートネット基金を充実しよう!」と呼び掛けた。この趣旨は「国や市町村 が低所得者対策に本腰を入れないなら、代わりに当法人のような団体が基金を 創設し,低所得者層の利用を支援する方策を講じるしか手立てがない。それには、 大幅な基金の積み増しが必要となるから、基金の賛同者を募り、寄付を受けて、 これを基金財源として問題解決に挑戦しよう!という趣旨である。仮にこの試 みが軌道に乗れば、これがモデルケースとなって、全國のあちこちに同じよう な基金が創設されるだろう。そうなると、状況は一変する。 ところで、この度、当会員や支援者の皆さんのご支援・ご協力のお陰で、安 心サポートネット基金は、事業展開が可能なまでに拡充された。誠に喜ばしい 限りである。そこで、早速従前の基金規程を改正、新規程により令和元年5月 1日から①.低所得者層支援、②.任意後見移行型の利用促進,等を中心とした 支援事業をスタートさせた。運営主体は、学識経験者が多数を占める運営審議 会であるから、より公正な運営が期待できる。そして、この基金が、適正、円 滑に運営されて、低所得者層に対する支援実績が積み重ねられれば、地域社会 の福祉向上に寄与することは勿論、その実績をアピールして、外部支援者から 大型寄付や遺贈を期待することも可能となる。 したがって、本基金にこのような好循環が実現し、地域社会のニーズに応え られるよう、今後とも、会員及び支援者の皆さんには、本基金の適正な運営と その充実・強化について一層のご支援・ご協力をお願いしたい。 「高齢者・障害者安心サポートネット基金規程」を読んで詳細を知る |